NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第8節
2026年3月14日(土)14:30 東平尾公園博多の森陸上競技場 (福岡県)
九州電力キューデンヴォルテクス vs 花園近鉄ライナーズ
九州電力キューデンヴォルテクス(D2)
「実は3年計画を立てていて」
神田悠作はそうやって話を切り出した。東洋大学を卒業して飛び込んだリーグワンの世界。即戦力としての活躍を意気込むルーキーが多いであろう中で、神田は「僕はいきなり出て輝けるような選手ではない」と冷静に自己分析。「3年掛けて自分を鍛えよう」と計画を立て、九州電力キューデンヴォルテクスへと加入した。
「もともと、そういう考え方ができるタイプではなかった」と神田は言うが、そう考えた背景には大学での経験があった。
「浪人したのもあって1、2年目はほとんど試合に絡めずに3年でスクラムハーフに転向しました。チーム事情もあってスタートから出させてもらいましたが、個人のレベルとしてはめちゃくちゃ低かった。それでも、3年間やってきたことが4年目でようやく花開いたという感じです」
この経験が地に足を着けてラグビーと向き合う考え方につながった。「うまくいかずにイライラすることもあった」というが、そのたびに「3年掛けて、3年掛けて」と自分に言い聞かせてきた。
その3年計画の下で努力を積み重ねてきた。「レベルはまだまだ」と前置きしつつも神田は確かな成長を感じている。
「1年目でキックやパスについてコツコツやってきて、それが良い意味で安定してきました。2年目はけがの期間にいろいろなスクラムハーフの選手の映像を見て自分に合うやり方を模索して、練習や試合でトライしてきました。自分のやるべきことが明確になってきて、それがいまにつながっています」
「精神年齢が幼い」と自認する神田だが、ラグビーをしているときの神田の姿は本当に楽しさにあふれている。
「ラグビーをしているときが一番、童心に戻れる。喜怒哀楽を思い切り出せるし、ラグビーが楽しいという気持ちは昔とまったく変わらないです」
3年計画の集大成となる今季、「パスやキックなど個人だけで完結できるプレーのスキルを安定させて、さらにハイレベルなものにしていきたい」と神田は話す。「もっとうまくなりたい」。その思いで取り組んできた3年という時間を経て、いままさに開花のときを迎えようとしている。
(杉山文宣)



























