NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第12節(交流戦)
2026年3月20日(金)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 横浜キヤノンイーグルス
コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスB)
「びっくりではないけど、『早く来たな』と思いますね。いま、チームが強くて勝ち続けている中で50キャップに到達できることを本当にうれしく思います」
そう語ったのは、リーグワン通算50試合出場にあと『1』と迫るコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)のティエナン・コストリー。2023年3月にアーリーエントリーとしてデビューを飾って以降、自身の持ち味をダイナミックに発揮するなどチャレンジを続けてきた。「準備は何も変わりませんけど、いい結果を出したいなと思っています」。穏やかに、節目の一戦を見据えた。
多くのコーチングスタッフのサポートに感謝する今節の6番は、指揮官を務めるデイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチの存在の大きさを口にする。「ちょっとした一言がいい学び。練習ウィークもいい流れが作れているし、本当にすごい人です」。レニー氏が築いた“ワンチーム”は進化を続けてきたが、それにリンクするように、自身もまた大きな壁に挑み、成長を続けてきた。
デビュー戦の相手は、東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)。言うまでもなく、自身のルーキーイヤーだった2023-24シーズンと昨季を制したリーグワン王者だ。「昨季はボロ負けだった」と嘆いたコストリーは「心が痛かった」といまなお悪夢を見るように振り返る。だからこそ、今年2月の第8節でつかんだ勝利には、無上の喜びがあった。
「その試合が終わったあと、感情が……。1点差で、シンビンが二人出た状態で勝つことができた。チームの成長を感じましたし、自分的にも『やっとBL東京に勝てた』ことがうれしかった。それは一つ、記憶に残っている試合です」
今季のパフォーマンスは破格だ。強さも、うまさも、スピードも。いまや神戸Sを代表する選手の一人と言っても間違いではないだろう。ただ、浮かれる様子はみじんもない。向き合うのは、等身大の自分自身だからだ。
「プロセスを意識する選手になりたいです。100キャップ、200キャップと、ヤンブーさん(山下裕史※史上初めてトップリーグ・リーグワン通算200試合出場を達成)みたいにできたらすごく光栄ですけど、1週間、1週間、いまいる場所に存在したいと思っています」
どれだけトライを奪っても、どれだけ相手を圧倒しても、そして、50キャップを刻んでも──。「将来を考え過ぎず、過去も過去でいい。『ここにいること』を考えて1週間を過ごしたいと思っています」。目の前のことを全力で。25歳の成長株は、いまその瞬間を大切に生きている。
(小野慶太)



























