NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第13節(交流戦)
2026年3月28日(土)14:30 IAIスタジアム日本平 (静岡県)
静岡ブルーレヴズ vs コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスB)
ブロディ・レタリック──。
ニュージーランド代表で109キャップを誇る、世界にその名を轟かすプレーヤーだ。そんなベテランの域に達しているコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)の共同キャプテンだが、彼は誰よりも走る。誰よりも立ち上がり、誰よりもボールを前へ運ぶ。
「1対1の戦いで絶対に負けたくない。自分は常にベストプレーヤーでありたいという気持ちがあります」
毎試合、妥協のないハードワークを続ける34歳。その原動力には、若き日に育んだ「心構え」があるという。その背景には何があるのか。恩師とは。そう尋ねると、あまりにも聞き慣れた人物の名前が飛び出した。
「名前を挙げるとするならば、やっぱりレンズですね」
レタリックが20歳でニュージーランドのチーフスに入団したときの指揮官、“レンズ”ことデイブ・レニー氏。2023-24シーズンから神戸Sでディレクターオブラグビー/ヘッドコーチを務める歴戦の名将だ。
「そのころの自分は一番強い選手ではありませんでした。自分のできることを一つずつやって、目の前にある勝負に勝ち続けようと。そういう心構えみたいなものが大きく固まってきたのがその時期だったと思います」
選手の成長を促し続けるレニー氏との出会いが、土台を築くきっかけだったというレタリック。その“教え”はいまにも通じることのようだ。「レンズはいまでも言っていることが変わりません。20歳という若さで、いまもブレることのない彼にプロアスリートとしての心構え、あり方を教わりました。あれがあったからいまがあると感じています」。世界的プレーヤーは感謝を込めて言葉をつないだ。
そのボールキャリーは迫力の一語だ。壁を築いた相手を突き破りトライを奪う。その姿はさながら“人類最強の男”。そう問い掛けると、豪快な笑い声とともに「ありがとうございます」と日本語で応じてくれたレタリック。その上で、真剣な目でこう話した。
「うれしい言葉ではあるんですけど、ラグビーはチームスポーツ。個人の評価ではなく、最終的にチームとしてどうなるかです。先週(敗れた前節・横浜キヤノンイーグルス戦)を思い返せば、恥ずかしい思いをさせられたところが正直あります。個人の力ではどうにもならないところでどうするのか。自分がロールモデルとなり、しっかりと背中で引っ張るつもりで行動していますが、チームとして勝たなければいけません」
指揮官との共闘、チーム一丸の戦い。“キャプテン・レタリック”は前進をやめない。
(小野慶太)



























