NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第10節
2026年3月21日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs ヤクルトレビンズ戸田
ヤクルトレビンズ戸田(D3)
「けが明けの自分がすぐにメンバー入りした責任は感じているし、だからこそ、チームが勝つために自分ができるベストを尽くすだけです」
今節、ヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)のフルバック、新野翼が強い覚悟を胸にグラウンドへ戻ってくる。
今季デビューを果たした23歳のルーキーは、徐々に出場時間を増やし、第4節のマツダスカイアクティブズ広島戦で3トライを奪う獅子奮迅の活躍を見せた。続く第5節・クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)戦では、後半16分に入替を命じられると、ベンチで肩を落とす姿があった。
「アピールできる時間は限られているのに、思い描いたパフォーマンスを出せなかった。80分間、フルタイムでプレーし、チームの中で一番輝き続ける。それが自分のポリシーです」
子供のころから練習試合でも負けると号泣するほどの負けず嫌い。試合は全部勝ちたい。いつでも活躍したい。常に自分に高い基準を課し、それに届かない自分を許せなかった。
そんな新野に大きな刺激を与えたのが、昨夏も参加した、男子7人制日本代表デベロップメント・スコッド(SDS)合宿だ。年上の代表選手たちと1週間寝食をともにし、その圧倒的な意識の高さに衝撃を受けた。中でも憧れの石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)の姿は忘れられない。
「石田さんは自分より小さいのに、誰よりも体を張ってタックルし、走り、そして『まだやるの?』と思うほどウェイトを追い込んでいました」
自分はまだその域に達していない──その現実が、新野を強く揺さぶった。いまはその“手触り”をL戸田に持ち帰り、1日も無駄にしないと自分を律している。
一方で、一つのミスに感情が大きく揺れ、考え過ぎて足が止まってしまう課題も自覚する。河野嵩史ヘッドコーチには早くも見抜かれていた。
「ミスは試合が終わってから考えろ。気にするな。お前は強気でやるだけだ」
その言葉が火を付けたのが、まさに第4節の3トライだった。新野はいまも「やるべきことはまだまだある」と言い切る。
「サイズが小さく、体重も軽い。リーグワンで試合に出続けるためには、人一倍努力しなければいけない。そう覚悟を決めてL戸田に入りました。まだまだ上るべき階段が山ほどあります」
今季も残り6試合。1試合も無駄にはできない。
「もう1試合も負けられないし、もう1試合も出場しない試合を作りたくない。そのくらいの気持ちです」
負傷からの復帰戦となるWG昭島戦。新野は全神経を集中させ、ピッチに立つ。
(鈴木康浩)



























