NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第10節
2026年4月4日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs レッドハリケーンズ大阪
花園近鉄ライナーズ(D2)
「サイズがなくてもバックローでやれるところを見せたい」と意気込む花園近鉄ライナーズの薄田周希(うすだしゅうき)選手座右の銘は「バチバチ」。風変わりな言葉を信条に楕円形のボールを追いかけてきた花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)のルーキーが、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)戦で初めてスタメンに名を連ねた。東海大学から新加入した薄田周希のことである。
前節の日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)戦ですでに”ホストゲームデビュー”を飾っている薄田にとって「バチバチ」の原点とも言えるのが東大阪市花園ラグビー場である。
1点やワンプレーの重みを薄田に教えてくれたのは高校時代に立った“聖地”での伝説的な一戦だ。第100回全国高校大会の準々決勝で薄田が在籍した東海大学付属大阪仰星高等学校は東福岡高等学校と対戦。後半のロスタイムが18分を超える死闘は21対21でノーサイドを迎え、抽選の末に東海大学付属大阪仰星高等学校は涙を呑んだ。
第101回大会にはキャプテンとして臨んだが、準決勝で再び東福岡高等学校と顔を合わせ、今度は42対22でリベンジに成功。3年生だった薄田は高校ラグビーで日本一を達成した。
「高校時代はここを目指して頑張ってきた中で、成長できましたし、それがいまにつながっています。また、ここに戻ってこられてうれしいですね」
釜石SW戦を終え、取材エリアに姿を見せた際、「タックルも1本相手に外されて、出場時間が短い中でアピールできませんでした」と厳しく自己採点した薄田だったが、2日後にメンバー発表でRH大阪戦でのスタメンを太田春樹監督から伝えられたという。
「僕自身はメンバーに入れると思っていなかったので、驚きがありました」と率直な思いを口にしたが、指揮官からのメッセージは端的かつ明確だった。
「チームのタックル率が低いので『ディフェンスでしっかりとタックルで前に出て、活躍してほしい』と監督から言われました」と薄田は自らに課せられたミッションを明かす。
180cm/101kgの体格はフランカーとしては決して大きくないが「サイズがなくてもバックローでやれるところを見せたい」と意気込みを見せる。
尊敬する選手として東海大学の先輩にあたるリーチ マイケルの名を挙げる薄田は、RH大阪戦ではタックルにすべてを懸けるつもりだ。
「気合いでかましたいと思います。バチバチにね」。クレバーな男があえて口にする熱い言葉が頼もしい。
(下薗昌記)



























