NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第12節
2026年4月25日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs 清水建設江東ブルーシャークス
花園近鉄ライナーズ(D2)
ディビジョン2で首位を走り続ける花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)だが、レギュラーシーズンも残り3試合。昨季はけがで1試合もピッチに立てなかった男が、充実のシーズンを過ごしている。
今節、フッカーで先発に復帰する福井翔のことだ。
けがに泣いた昨季の悔しさから開幕前は「グラウンドに立ち続ける」という現実的な目標を掲げていたが、開幕から5試合連続で先発を飾り、ここまで9試合で出場を果たしている。
ただ、フッカーにも好選手がそろう花園Lで定位置を獲得しきれていないだけに、清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)戦は福井にとっての大一番である。
花園Lが伝統的に重視するスクラムに関しても成長を見せている福井だが、太田春樹監督は「あえてセットピースの強い相手に対して、彼をスタメンに選んでいます。これで結果を出せばレギュラー確定ということです」と期待を寄せた。
もっとも、福井自身には過度の気負いはない。
「グラウンドに立って、ラグビーをするのが楽しいんです」と負傷することなく安定してプレーし続けている今季の充実感を口にするが、ピッチ外での取り組みは確実に変わったと明かす。
「フィールド外が大事だなと感じます。大学生のころはあまりストレッチもしなかったけど、腰の手術をしてからは欠かさずストレッチするようになりましたし、睡眠や食事も気を遣うようになりました」
小柄だがフィールドプレーで持ち味を発揮する福井がいま、一番意識するのは『才能はいらない』を意味する今季のチームスローガン『TNT(Takes No Talent)』である。
「彼のプレシーズンの取り組みを見て、TNTリーダーにも選んでいます」と太田監督は明かした。その指揮官の思いを福井も真正面から受け止めている。
シーズン終盤を迎え、自慢の攻撃力とは対照的に守備に課題を残す花園Lだが、福井は言う。「みんながヘトヘトなときに頑張れたり、ほかの選手より1m多く走ったり、1秒でも速く相手に当たりにいく。そういうことの積み重ねがいいスコアにつながると思っています」。
172cm、92kg。「僕は体が小さいので人一倍動いて、タックルしたい」。小柄な体だが、秘める決意はどこまでも大きい。
(下薗昌記)



























