NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第11節
2026年4月11日(土)14:30 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 清水建設江東ブルーシャークス
清水建設江東ブルーシャークス(D2)
「分かるんですよ、初めて来たときから。このチームは人も雰囲気も良いって。離れたくなくなるチームやなって思いました」
立正大学在籍時、初めて練習参加で清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)のグラウンドを訪れた際のことを、中森樹生はそう振り返る。そして、その直感は正しかった。
中森が語るブルーシャークスの魅力は、とにかく「人」だ。ビリー・バーンズやシオネ・タリトゥイら外国籍選手は、高い基準を示しながら、日本人選手のために本気でリーダーシップを発揮する。日本人選手もまた、社業とラグビーを両立しながら、手を抜かずに努力を重ねる。若くして体を張り続けるキャプテン・安達航洋や彼を支える選手たちの姿を見れば、「そりゃ雰囲気は良くなるよな」と素直に思えるのだという。
「学生のときは、自分が試合に出ていなかったら勝ってもちょっと気まずい、『ちょっとイヤやな』っていう気持ちになっていたんですけど、ここのチームの人たちは全員を応援できる。そんなチームなんです」
その言葉が、チームメートへの尊敬と信頼をよく表している。
そして忘れてはならないのが、同期の存在だ。コンスタントに試合に絡む同じ2年目のチームメートたちを、中森はライバルであると同時に「誇り」として見ている。「ほかの同期たちが推薦で決まったであろう中で、自分だけがトライアウトを経てこのチームに入った」という自負があるからこそ、なおさら負けてはいられない。それでも嫉妬ではなく、「やらなあかん」と前を向けるのは、このチームの空気がそうさせるのだ。
チームを愛するからこそ、その力にならなければならない。だからこそ、どう戦うのか。中森の答えは明快だ。
「目立ったプレーをしろと言われたら、いまの僕にはできない。でも、チームが『今週これを大事にしよう』と言っていることを、セットピースのところで常に全力でやる。そこはずっと意識しています」
現在、江東BSの3番には絶対的な存在である李優河がいる。いきなりレギュラーを奪うのではなく、まずは与えられた少ないチャンスを確実にものにすること。それが中森の現実的で、地に足のついた戦い方だ。そんな中森に、仁木啓裕監督兼チームディレクターはこう声を掛けたという。
「求められるときが一番成長できるときやぞ」
今回、けが明けで急きょメンバー入りを果たした。完璧に準備が整ったときだけが、勝負ではない。求められたその瞬間に、どれだけ応えられるか。その経験こそが、若い選手を大きくすると監督は知っている。
自身5年ぶりとなる地元・大阪での公式戦。燃えないはずがない。そして、愛するチームの信頼に応えるために。自分自身の成長を証明するために。2年目のプロップ・中森樹生の勝負が始まる。
(奥田明日美)



























