2026.04.20NTTリーグワン2025-26 D1 第15節レポート(静岡BR 24-34 埼玉WK)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月18日(土)14:30 エコパスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ 24-34 埼玉パナソニックワイルドナイツ

敗戦の中で再認識した自分たちの強み。“静岡BRの父”に報いるため、残り3試合にすべてを懸ける

静岡ブルーレヴズの日野剛志選手。「ここに来てようやくなんですけど、チームとしてスクラムはすごく手ごたえが良くて、いまはすごく自信があります」

「北川さんは、僕が入社したときからずっとラグビー部の部長としてご活躍されていて、すごくお世話になりました。僕が先月、レヴズのスクールに遊びに行かせていただいたときも元気な姿を見せていて、北川さんが教えるクラスの子たちに、『僕も頑張るからみんなも頑張ろうね』といった話をしたところだったので、突然の訃報で本当にびっくりしました。今日は喪章をつけて、北川さんのためにもチーム状況的にも勝ちたかったんですが、残念なゲームになってしまいました」(日野剛志)

今節が行なわれる4日前の4月14日、静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)の前身であるヤマハ発動機株式会社ラグビー部で監督を務めた北川洋氏が急逝。創部に至る前のラグビー同好会時代からチームをけん引した北川氏は、クラブの礎を築いた静岡BRの父とも言えるような存在だ。

その恩人と直接の関わりがあった日野や大戸裕矢らのベテラン陣をはじめ静岡BRの選手たちは哀悼と感謝の思いとともに喪章をつけ、立ち上がりから素晴らしいパフォーマンスを見せた。

日野自身も2トライを挙げ、その際に気迫あふれる表情を見せた。だが後半は、立て直した首位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)の地力に押し切られて24対34の逆転負け。チームにとって本当に悔しい敗戦となった。

だが、試合後に残ったのは暗い要素だけではない。最大の武器であるスクラムでは序盤から埼玉WKを圧倒し、今季なかなかトライを取り切れなかったラインアウトモールでも2トライ。そこには日野も大きな手ごたえを口にする。

「ここに来てようやくなんですけど、チームとしてスクラムはすごく手ごたえが良くて、いまはすごく自信があります。今季はなかなかスクラムやモールで自分たちの力を出し切れていなかったのですが、今日は埼玉WKから(ラインアウトモールでトライを)二つ取れたことは自信になりますし、やっと自分たちの強みがかみ合ってきたというか、われわれはそこで勝ってリズムに乗れるチームだということを再認識できたと思います」

プレーオフトーナメント出場圏内の6位とは勝ち点10差となり、残り3試合すべてで勝ち点5を取ったとしてもプレーオフトーナメントに進めるかどうかは他チームの結果次第だ。だが、自分たちのラグビーに自信があるからこそ、まだチームの誰もあきらめてはいない。

「この負けから得るものを得て、残り3試合で一貫性をもって今日のラグビーをやり続ければ、自分たちは絶対にもっと良い試合ができると思います。前向きにできることをしっかりやり続けていきたいと思います」

北川氏の恩に報いるためにも、静岡BRは必ずやり遂げるはずだ。

(前島芳雄)

静岡ブルーレヴズ

静岡ブルーレヴズの藤井雄一郎監督(右)、クワッガ・スミス キャプテン

静岡ブルーレヴズ
藤井雄一郎監督

「今日は本当に大事な試合で、選手もバイウィークをはさんでしっかり準備して、終始自分たちの形を出しながらボールを運べましたし、プレッシャーを掛けることもできたと思うんですけど、点数だけが自分たちの思うようになりませんでした。試合の中身に関しては、本当に選手はすごく頑張ったと思いますし、最後まで果敢に攻めました。まだまだ試合も残っているので、あきらめないで最後まで戦っていきたいと思います」

──ここから残り3試合、プレーオフトーナメント進出に向けて切羽詰まった状況になりましたが、ここからどんなことが重要になると考えていますか。

「切羽詰まっているのはだいぶ前からなので、まずは次の1試合に向けて全力でポイントをしっかり取りにいきたいと思います。もうほかのチームの星数を数えてもしょうがないので、とにかく自分たちは目の前の試合に勝って、より多くのトライを取るというところにフォーカスしていきたいと思います」

静岡ブルーレヴズ
クワッガ・スミス キャプテン

「今日はすごく悔しい結果になってしまいました。ただ、選手たちの努力や頑張りはすごく良かったと思うし、良いプレーをたくさんしたと思います。選手たちをすごく誇りに思います。試合の中では、フィフティ・フィフティのところで自分たちのほうに傾かなかった場面がたくさんあったと思います。そういう試合をしてしまうと、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)さんのような、いいチームには得点につなげられてしまうと思います。ただ、まだまだシーズンは終わっていないので、自分たちがしっかりとハードワークして、残りの試合に向かって一生懸命頑張っていきたいと思います」

──前半は狙いどおりの入りになったと思いますが、後半に足りなかった部分について聞かせてください。

「前半は簡単に自分たちがペナルティをして相手に得点を与えてしまったことがたくさんあったと思いますし、自分たちが相手にプレッシャーを掛け続けることができなかったと思います。後半もペナルティによって長い時間、自陣でプレーをしなければいけない状況が続いてしまいました。そこでミスをしてしまうと、埼玉WKさんはそういうところを得点につなげるのがすごく上手なチームですので、実際にスコアされてしまったと思っています」

埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツの金沢篤ヘッドコーチ(左)、坂手淳史キャプテン

埼玉パナソニックワイルドナイツ
金沢篤ヘッドコーチ

「今日の試合は、まず前半は自分たちのミスで得点の上でも相手にプレッシャーを掛けられるような状況になりました。その中で少し自分たちが思っているチームとしてのつながりというのを失いかけたんですけども、前半の最後のほうから後半に向けてそこが戻ってきました。選手にとっては素晴らしい経験だったと思いますし、その中で勝ちをつかめたというのは良かったと思います」

──後半はペナルティもミスも減って、ほぼ流れを掌握したと思いますが、ハーフタイムでどんな指示をされましたか。

「静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)さんがフィジカルのところですごくプレッシャーを掛けてくるというのは自分たちも予測していましたが、その中で前半は受けてしまいました。さっき言ったように(チームとしてのつながりを失って)個人になってしまっていたので、しっかりもう1回チームに戻るという話と、フィジカルのところで自分たちがもっと抵抗していかなければいけないという話はしました」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
坂手淳史キャプテン

「エコパスタジアムでのゲームは僕自身も久しぶりだったんですけど、素晴らしいグラウンドと素晴らしい環境でゲームができてよかったと思います。ゲームに関しては金沢ヘッドコーチが言ったとおりです。プレッシャーが掛かる場面、自分たちのミスによって、チームになれない時間が長かったんですが、それをゲームの中で修正していくことができました。そこは良かったかなと思っています。これからは、インディビジュアル(個人)にならないように、常にチームとして動けるように心掛けながら、ここからのゲームを進んでいきたいと思います」

──スクラムに関しては、後半の始まりのあたりまでは静岡BRがまだ優位だったと思いますが、そこから立て直していけたところについて聞かせてください。

「スクラムに関して言うと、相手の角度や勢い、重さというところを感じていたので、そこをどうやって修正していくかというところをゲームの中で考えながら、1番と3番、ロック、ナンバーエイトに対してコミュニケーションを取っていました。それがだんだん良くなっていましたし、相手の1番、2番、3番の全員が代わったとき、また違う押し方をしてきたので、そこに対しての対応にはまた少し時間が掛かりましたけど、刻一刻と変わっていく状況の中で、どう自分たちが良くなっていくかというところを、ゲームの中でいかに簡単なコミュニケーションでやっていくことがすごく大事だと思っています。それがうまくいった部分もあるし、まだまだこれから必要な部分もあるなというのが、まだゲームを(映像で)振り返っていない中での第一印象です」

試合詳細

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