NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2025年2月23日(日)13:05 JIT リサイクルインク スタジアム (山梨県)
東京サントリーサンゴリアス vs 浦安D-Rocks
東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)
ディビジョン1はレギュラーシーズン18節中、折り返し前最後の第9節を迎える。東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)にとって5試合ぶりとなるホストゲームは、山梨県のJITリサイクルインクスタジアムに浦安D-Rocksを迎えての一戦だ。ここまで3勝2分3敗と勝率5割。貯金を作って後半戦に臨むためにも、チームに勢いをもたらす存在が欲しい。その最右翼として期待が懸かるのは、今季初先発の仁熊秀斗だ。
「いやもう、『やっと来たな』と。思い切り、自信を持ってやるだけ。自分の力を示す絶好の機会なので、このチャンスを生かして頑張りたいです」
前節、試合途中から今季初出場を果たすと、いきなりトライを決めて存在感を見せつけた仁熊。ライバルひしめく東京SGバックス陣の中でアピールに成功し、今季初先発につなげた形だ。
東京SGバックス陣では今季、河瀬諒介も一気にブレイクし、さまざまなスタッツでリーグ上位につける注目株だ。その絶好調男・河瀬と仁熊には、ある共通項がある。ともに昨季オフの約2カ月、ニュージーランドへのラグビー留学を敢行し、さまざまな実戦経験を重ねてきたことだ。
「河瀬とは(ニュージーランドでの留学期間は)違うクラブで、周りに誰も頼れる存在がいない日々。最初はコミュニケーションも難しかったですし、チームメートも敵チームも自分よりも体のデカい選手ばかり。何をすれば、どう動けば通用するのかを日々模索しながら、新しいラグビーを経験できました」
その経験から重要性を再確認し、今季の東京SGでのプレーにも生かせているのが「コミュニケーション」の部分だ。
「ニュージーランドでは、当然ながら信頼を勝ち取らないとボールは回ってこないので、パスをもらうためにもコミュニケーションは重視しました。言葉は片言でも、オフフィールドからとにかく話し掛けてみる。ボールタッチが増えないことには、アタックできないですから。日本に戻ってきてからも、自分がどこでボールが欲しいのか。どのタイミングでパスをもらえればそこから抜けるのか。練習前、試合前のタイミングで周りの選手たちとしっかりコミュニケーションを取って、イメージを共有する。その部分を大事にしています」
シーズン後半戦でも出番を増やすため、さらに存在感を見せたい一戦。オフ・ザ・ボールで仁熊がどんな声掛けをしているのかにも注目したい。
(オグマナオト)