NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2025年3月15日(土)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 三重ホンダヒート
三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)

10試合を終えて4勝6敗の三重ホンダヒート(以下、三重H)。昨季わずか1勝に終わったチームが急速に競争力を高めている。特に終盤まで粘れるタフさが勝ち点を引き寄せた。
今季加入したヤンコ・スワナポールは、粘りを体現する選手の一人。身長2メートルを超える体を振り回し、試合終了のホーンが鳴るまで走り続ける。その情熱的な姿は“HEATER(ファンの愛称)”の心をつかんで離さない。そのスタイルについて彼は「母国の南アフリカにいたころから、グラウンド上で一番ハードに働こうと心がけています。それを認めていただけるのはうれしいですし、自分の強みです」と語る。
カテゴリーBながら今季9試合で起用されており、もはやチームに欠かせない存在。すぐに馴染めた要因は「良い関係性ができたこと」だそう。「同じ南アフリカ出身の選手とは“アフリカーンス”という言語で話せますし、自然と親しくなります。特に(フランコ・)モスタート選手とは同じポジションなので、試合の話もよくしますね。(パブロ・)マテーラ選手のような偉大な存在と肩を並べられていることも、とても光栄に感じます」と彼は話す。
そう話すスワナポールより1つ年下ながら、三重Hで4シーズン目を迎えている南アフリカ出身の“先輩”であるのがダーウィッド・ケラーマン。彼は「新加入の選手が多いですが、みんなの関係はとても良いんです。一致団結していて、コーチ陣も素晴らしい。強度の高い練習でいつも体が痛いです(笑)。僕はカテゴリーBなので出場機会は限られていますが、常に準備が整っていますよ」と話し、素晴らしい雰囲気を感じていると明かしていた。

全員が戦える状態にあり、それが全体の成長やタフな粘りにつながっている三重H。バイウィークを挟んだ今週末の15日は、6位コベルコ神戸スティーラーズとのビジターゲームに臨む。
「ベストを尽くして勝利に導きたいし、あらゆる場面でハードワークしたい。みなさんの応援は本当に力強いですし、『ヤンコのプレーを楽しみにしている』と言われてとてもうれしい。感謝を抱いて戦ってきます」(スワナポール)
「僕は自信をもっているときが一番いいプレーができる。自分を信じてフィールドに出て、攻撃でも守備でも一生懸命頑張って、勝利を疑わない。それができれば、必ず良い結果につながるはずです」(ケラーマン)
シーズン当初に目標として掲げたトップ6入りに手が届きそうな位置に付ける三重H。感謝と自信で一丸となり、残りの8試合へと挑んでいく。
(籠信明)