NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン2 第11節
2025年4月12日(土)12:00 釜石鵜住居復興スタジアム (岩手県)
日本製鉄釜石シーウェイブス vs 豊田自動織機シャトルズ愛知
豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)

9連勝を目指す豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)は4月12日、釜石鵜住居復興スタジアムで行われる日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)とのビジターゲームに臨む。条件次第ではあるが、今節でS愛知のD1/D2入替戦進出が決まる可能性があるだけに、目の離せない試合だ。
S愛知のセットピースを支える高橋信之は「とことんやり切ることにフォーカスしたい」と今節の意気込みを語る。昨季は公式戦3試合の出場にとどまったが、今季ここまで全試合に出場している。
今年で27歳を迎えるが、「気持ち的にはまだまだ若手です。運動量やアタックでの貢献もそうですし、トーク力も含めて足りない部分が多いので(笑)、コツコツと克服していきたいですね」とさらなる成長へ意欲を見せる。試合に出場することで得られた自信が、いまの高橋の大きな武器となっている。
「昨季までとは気持ちの持ち方がまったく違います。昨季はけがなどもあって気持ちの浮き沈みが激しかったけど、今季は試合に向かうためのメンタルが作れています」と堂々たる顔付きを見せる。そんな高橋には、対戦を楽しみにしている相手がいる。
その相手とは、釜石SWに所属する山田裕介だ。一昨季までS愛知に所属し、高橋の1学年先輩にあたる。ともに高校卒業後にS愛知に加入しており、「入団当初から良くしてもらっていた」という。同じフォワードの第一列で、境遇も似ている山田裕介とは「ご飯によく連れていってもらって、ラグビーの話だけでなく、仕事や人生の話もしました」。
現在リーグワンに所属する選手は、大学を卒業して加入するケースが大半を占める。朝明高校からS愛知に加入した高橋は、「入ってから1年半くらいは、練習に参加できる体作りをするために、ずっとトレーニングをしていた」と高卒選手ならではのエピソードを話してくれた。じっくりと鍛錬を積む中で生まれた山田裕介との絆は強固なもの。「プレーで恩返しできれば」と先輩の前での活躍を期す。
(齋藤弦)