2025.11.14「トヨタらしいラグビー」とは何か。原点回帰+αで名門復活を[トヨタV]

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26シーズン開幕前特集

ディビジョン1 カンファレンスB

トヨタヴェルブリッツ

「トヨタらしいラグビー」とは何か。それを問い直すところから始まった。

日本選手権優勝3回、全国社会人大会優勝5回、準優勝10回と輝かしい成績を誇るトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)。ただリーグワンがスタートしてからは低迷が続き、昨季は10位と残留争いに巻き込まれるまで落ち込んだ。そのズレた歯車を元に戻すために取り組んでいるのがトヨタVらしさの復活。つまりフィジカルとパワーを前面に泥臭くトライを奪い、体を張って守り抜く古き良き"トヨタのスタイル"だ。

もちろんそれだけではない。チームの頭脳である指揮官はニュージーランド代表"オールブラックス"のヘッドコーチとして世界一に輝いたスティーブ・ハンセンとイアン・フォスターが共同体制を執って2シーズン目。チームの状況を完璧に把握できたはずで、伝統の強さにどんなエッセンスを加えるのか注目される。

選手個々のスキルはリーグでも屈指。昨季は主力級に故障が相次ぎ、想像以上に苦しいシーズンとなってしまったが、原点回帰+αのハイブリッドラグビーで名門復活を目指す。

注目選手紹介

FL 姫野 和樹

武器のジャッカル(スティール)を世に広めたMr.ヴェルブリッツ。今季もキャプテンとしてチームをけん引する。ラグビーへの情熱、チームへの愛情で右に出るものはいない。ラグビーワールドカップ2023では日本代表のキャプテンを務めたラグビー界の千両役者。

WTB マーク・テレア

スピードとパワーを兼ね備えたニュージーランド代表の快速ウイングが新加入。ラグビーワールドカップ2019開幕戦では試合開始91秒でトライを決め、ワールドカップ開幕トライとしての最速記録を持っている。チームの起爆剤となり勝利に導くランに期待が高まる。

(斎藤孝一)

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