2026.04.30[トヨタV]ミライチームからの台頭の象徴。3人目の司令塔として広げる攻撃の選択肢

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月2日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス

トヨタヴェルブリッツ(D1)

U20ニュージーランド代表に選出された実績も。トヨタヴェルブリッツのエイダン・モーガン選手

「リーグワンの試合に出られなくても苦しくはありませんでした。チームは僕に準備をさせるために『ミライチーム』での役割を与えてくれたし、僕もそれを理解して仲間と一緒に学び続けることで成長できました」

そう語るエイダン・モーガンは、U20ニュージーランド代表歴をもつ24歳。スーパーラグビーのハリケーンズでもプレーした実力派スタンドオフだ。しかし、トヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)では同じポジションに松田力也や小村真也といった実績十分の選手が並び、シーズン序盤はなかなかリーグワンでの出場機会をつかめなかった。

それでも腐ることなく、自らの役割を受け入れ、主にメンバー外の選手で構成される『ミライチーム』で研鑽を重ねた。そして迎えたシーズン終盤、いまは本職ではないセンターとして3試合連続で先発。持ち前のゲームメーク力と柔軟性を発揮し、チームの勝利に大きく貢献している。

その存在感はチーム内でも高く評価されている。髙橋汰地は「エイダンが入ったことで、力也さん、真也とゲームを作れる選手が3人いるのはすごく大きい」と語る。複数の司令塔が同時にピッチに立つことで攻撃の選択肢が増え、終盤戦のトヨタVに新たな強みをもたらしている。

あらためて感じるのは、モーガンに象徴されるようにミライチームで力を蓄えてきた選手たちが、ここにきて次々と台頭していることだ。スティーブ・ハンセン ヘッドコーチも「ディベロップメントプログラムは非常によく機能している。スタンダードが上がり、信頼関係が強いことで、新しい選手がスコッドに入っても力を発揮しやすい環境になっている」と手ごたえを語る。時間と情熱をかけて築いてきた成長戦略が、いままさにチームの底力として結実しつつある。

最下位からプレーオフトーナメント進出へ。奇跡を現実に変えるため、負けられない戦いは続く。モーガンは「みんなが大事な試合だと理解しています。これまで学んできたことと、自分たちの強みを生かして東京サントリーサンゴリアスに挑みたい」と前を向く。積み重ねてきた準備と成長が、強豪撃破への原動力となる。

(斎藤孝一)

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