2026.01.11NTTリーグワン2025-26 D1 第4節レポート(東京SG 20-22 神戸S)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第4節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年1月10日(土)14:30 味の素スタジアム (東京都)
東京サントリーサンゴリアス 20-22 コベルコ神戸スティーラーズ

生生流転のサンゴリアスで、感慨深いデビューを果たしたスタンドオフ

三菱重工相模原ダイナボアーズから移籍後、この試合が初出場となった。東京サントリーサンゴリアスの石田一貴選手

新年早々、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)で100キャップ以上戦ってきたチームの顔、流大と中村亮土の今季限りでの引退が発表された。前節では、チーム史上最多の79失点を喫してしまうなど、チームにはいま、"変化"を求める空気があった。その予感どおり、新年初戦となった第4節・コベルコ神戸スティーラーズ戦では、メンバー構成でも"変化"を意識した布陣となった。

過去2シーズン、全試合でメンバー入りしてきた不動のスタンドオフ・高本幹也がメンバー外に。代わって、ケイレブ・トラスクと石田一貴という、今季チームに加入した二人のスタンドオフがメンバー入り。中でも石田は、開幕戦でメンバー入りをしながら出場できない悔しさも味わっただけに、感慨深いサンゴリアス初キャップとなった。

「移籍するにあたっては、それまでプレーしてきた三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)への感謝、名残惜しさは当然あって、自分でも迷う気持ちはありました。でも、人生は1回だけ。優勝と日本代表を目指してチャレンジしたい思いから、東京SGの黄色いジャージーを着る決断をしました。開幕戦に出られなかった悔しさも含め、『今度こそ期待に応えたい』という思いで試合に臨みました」

こう語る石田が感じる、サンゴリアスのラグビーの特徴とは。

「エリアに関係なく、まずアタックする、というマインド。普通だったら、まずは脱出しようという場面であっても、その前にアタックのチャンスがないかを判断した上でプレーを選択していく。その部分はこのチームのDNAなんだと思います」

そのチームの中で、石田が武器として生かしたいのがキックとランだ。

「自分の強みはキックであり、相模原DBでは15番(フルバック)でもプレーしていたのでランニングスキルにも自信はあります。『アグレッシブ・アタッキング・ラグビー』の中で、自分で切り込んでいくラン、得点に直結するアタッキングキックは、チームにとってプラスになるはず。周りを生かしながらも自分で行く、という部分を打ち出していきたいです」

結果的に、石田にとっての初陣で勝利をもたらすことはできなかった。それでも、変化を求めるチームにおいて、その持ち味が必要とされる場面はこれからますます出てくるはず。生生流転、変わり続けることで東京SGはまた強くなっていく。

(オグマナオト)

東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアスの小野晃征ヘッドコーチ(右)、サム・ケイン キャプテン

東京サントリーサンゴリアス
小野晃征ヘッドコーチ

「チームとしては、年明けにいいスタートを切ること、そして前節の敗戦から切り替えて、クラブのスピリッツをしっかり前面に出すことが重要だと考えていました。その点については、ある程度できたと思います。一方で、本来自分たちがコントロールできたエラーが多過ぎたことで、最終的にこのような結果になってしまいました。その部分は、しっかり修正していかなければならないと感じています」

──今日の試合、ペナルティが多かった点はどう振り返りますか。一方で、接点やアタックの部分では、良い動きも多かったように思います。

「ペナルティについては、自分たちでコントロールできるものもあったと思いますし、相手のいいアタックやプレッシャーを受けてしまった場面もあり、その両方の側面があったと感じています。コントロールできるペナルティについては、しっかり自分たちで修正し、磨いていく必要があります。前の試合を振り返ると、アタックもディフェンスも接点で負けていました。自分たちが持っている武器を使えなかった試合だったと思います。その点で、今日は接点で一人ひとりが前に出る意識をもてたことは、大きく改善できた部分です。これをしっかりベースにして、今後も激しい試合が続く中で、今日できたことに加えて、"得点をどう取っていくか"という部分をさらに改善していきたいと思います」

東京サントリーサンゴリアス
サム・ケイン キャプテン

「前節のパフォーマンスからは、すごく成長できたと思います。特にディフェンスとブレイクダウンの部分では、大きな成長があったと感じています。ただ、二つのいいチームが戦う試合の中で、私たちは試合時間の半分近くを14人でプレーしなければならない状況になってしまいました。その要因は私自身の個人的なエラーであり、チームメートに無駄なプレッシャーを掛けてしまった点は、個人的に直していかなければならない部分だと受け止めています」

コベルコ神戸スティーラーズ

コベルコ神戸スティーラーズのデイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(左)、李 承信 共同キャプテン

コベルコ神戸スティーラーズ
デイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ

「まず、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)さんに賞賛を贈りたいと思います。本当に誇り高いチームで、そのプライドを前回の敗戦からしっかりと今日の試合で示したと思います。相手陣内でボールを持っている時間もチャンスも多く、さらに30分間は14人で戦う時間もあった中で、本当に素晴らしいディフェンスだったと感じています。

一方で、コベルコ神戸スティーラーズのパフォーマンスを振り返ると、非常に残念な部分もあります。今日、自分たちが起こしたエラーの数について、あれだけ簡単なペナルティを与え続けてしまっては、普段の試合では勝つことはできません。それでも最終的には何とか勝ち切ることができ、勝ち点を取れたこと、勝利を収められた点は良かったと思います。ただ、来週以降しっかり戦っていく上で、自分たちが成長しなければならない点が多くあるのは間違いありません」

コベルコ神戸スティーラーズ
李承信 共同キャプテン

「タフな相手に対してタフなゲームになることは試合前から想定していましたし、実際に試合に入ってからも敵陣にいる時間を長く作れた点はポジティブだったと思います。ただ、22mライン内への侵入回数とスコアの比率を考えると、自分たちからチャンスを逃してしまいましたし、ソフトなペナルティやエラーによって、自分たちで試合をひっ迫させてしまった印象があります。今日の試合から得た学びとしては、東京SGさんのゴール前での必死さや、コンテスト一つひとつでモメンタムを作りにくる姿勢です。自分たちがリーグワンのトップチームを目指す上で、まだまだ足りない部分だと感じましたし、精度の部分で丁寧さを欠いてしまうと、このようなスコアになるということを、勝った試合で反省できるのはポジティブな点だと思います。来週に向けて、さらにチームとして成長できるよう、またしっかり準備していきたいです」

──難しい展開の中でも各エリアで圧倒し、最後は勝ち切ったと思います。その点でのゲーム運びをどう評価しますか。

「ゲームの入りから、ディフェンスでは自分たちの形をしっかりと作ることができていました。ペナルティを起こしてしまう場面もありましたが、そこでチームとしてまとまることを意識することで、自ずとマイボールの状況を作れていましたし、相手のペナルティも誘うことができていました。そこから敵陣に入る展開を作れたと思います。また、前半はアタックとキックのバランスも良かったですし、後半にはエアコンテストをしっかり自分たちのものにできていた場面もありました。そうした点も含めて、次の試合につなげていきたいと思います」

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

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