NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第9節
2026年3月7日(土)13:00 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs ヤクルトレビンズ戸田
ルリーロ福岡(D3)
力が拮抗するヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)戦に向け、調子を上げている選手がいる。ルリーロ福岡(以下、LR福岡)のマナセ・ハビリだ。第7節の狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)戦でリーグワンデビューし、相手の守備網を崩すゲインラインバトルで存在感を発揮した。「練習したことをすべて試合で出す」とL戸田との戦いを心待ちにしている。
衝撃的なデビューだった。狭山RG戦の後半6分に投入され、ボールを持つと低い姿勢で猛進。同38分には敵陣深い位置でのモールから小畑健太郎のパスを受け、トライを奪取した。第8節のクリタウォーターガッシュ昭島戦では初めて先発出場した。残念ながら試合には敗れたが、「楽しかった」と試合でしか得られない高揚感を久しぶりに覚えた。
トンガの国技であるラグビーを始めたのは14歳だった。友人たちが楕円球に夢中になる姿を見て、「自分もやってみたい」と自然と興味を持った。アメリカ・ハワイ州への留学を考えていた矢先、縁あって高知中央高等学校に入学した。日本語を学びながら、ラグビーに打ち込み、天理大学へ。1年のころ、ウイングとして出場した大学選手権で日本一に貢献した。
卒業後に入団した三重ホンダヒートでは出場機会に恵まれないまま退団するという挫折を味わった。人生の岐路に立ち、「もう一度、下からやり直そう」と奮い立った。ディビジョン3から上を目指すLR福岡と自分を重ね合わせたかのように、再びスタートラインに立つことにした。
チーム事情でホストの試合会場は、選手もスタッフと一緒に準備や片付けを手伝う。マナセ・ハビリも汗だくになりながら、グラウンド周辺に人工芝を敷いたこともある。すっかり日本の生活にも慣れており、試合前はうどんを食べることが大学時代からのルーティン。一緒に暮らす弟でチームメートのファカタハ・ハビリと一緒に、自転車で自宅から練習場まで片道約13kmを通い、「日本代表入り」という夢を追う。
「ラグビーの魅力はアタック」と言い切る。才能豊かなセンターが起爆剤となるべくステップアップを誓っている。
(坂本陽子)



























