2026.04.24[LR福岡]迷った日も、選んだのはラグビー。愚直な歩みが道を拓く

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第13節
2026年4月26日(日)13:00 小郡市陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs マツダスカイアクティブズ広島

ルリーロ福岡(D3)

D2/D3入替戦進出の道は断たれたがルリーロ福岡の殿元政仁選手(写真中央)は「残り試合はすべて勝つための準備をしている」と語る

やると決めたら最後までやり抜く。ルリーロ福岡(以下、LR福岡)の豊田将万ヘッドコーチから「勤勉さがプレーにも出ている。頼りになる男」と称されるのはフランカーの殿元政仁。今季は6試合に先発出場し、自身も「がむしゃら」と表現するハードワークでチームに貢献している。

福岡県出身。バレーボール選手だった両親の影響を受け、中学時代はバレーボール部に所属した。父がラグビー好きだったこともあり、東福岡高校入学後に競技を転向。ラグビー初心者だけに全国屈指の強豪校で洗礼を受けた。1年の秋、高いレベルの練習についていけず、同級生から「しっかりしろ」と注意された。
「めちゃくちゃ悔しかった。ここで頑張らなければいけない」と火が付いた瞬間だった。まだ競技の面白さを理解したわけではない。ただ、自分が納得いくまでやりたい。気が付けばラグビーにのめり込んでいた。

専修大学でも高校同様、ロックとしてプレー。4年時、関東大学リーグ1部の開幕戦で大東文化大学と聖地・秩父宮ラグビー場で対戦することになった。しかし、試合当日は福岡県警の就職試験と重なった。どうしようかと迷っていると、父から「試合に出てほしい」と言われた。自分にとっては人生を大きく左右する選択だ。最終的に「憧れの秩父宮ラグビー場でプレーできるのは最初で最後かもしれない」とラグビーを選んだ。「本当に良い経験だった。試合会場は広く見えるし、OBも来てくれた。あのとき、試合に出ることを選ばなければ、いまの自分はなかった」と確信している。

卒業後はJR九州サンダース、ニュージーランドのクラブチーム、宗像サニックスブルースを経て、2022年にLR福岡へ。社会人になってフランカーを希望した。現在は包装資材事業を軸とした会社でウェブ制作に携わりながら、オールマイティーなプレーヤーを目指している。

チームは現在4位。今季のD2/D3入替戦出場は実現できなかった。首位のマツダスカイアクティブズ広島との対戦を前に、「残り試合はすべて勝つための準備をしている。『来季に向け、ここから先はLR福岡の戦いをしなければならない』と、みんなで話した」。困難に直面しても、自分にできることをやり遂げる。努力をする才能で一歩ずつ前進するために。

(坂本陽子)

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