NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第10節
2026年3月21日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs ヤクルトレビンズ戸田
クリタウォーターガッシュ昭島(D3)
「ダミアン・プノー(フランス代表)は13番や14番をやっていて、自分も大学時代にウイングを経験している。その中で、突破力や最後の決定力には憧れがあります」
榎本拓真は、自身の目標を語る中で世界トップのフィニッシャーの名前を挙げた。ただ、そのプノーは2連覇を達成したシックスネーションズ(6カ国対抗)のフランス代表メンバーから外れていた。同国代表最多トライ記録保持者でも、同じ場所に立ち続けることは簡単ではない。だからこそ、榎本は自分の立ち位置を冷静に見つめている。
原点は小学2年生。父の影響で八王子のラグビースクールに通い始めた。中学では一度ラグビーから離れることも考えたが、進学先に選んだのは全国制覇を目指す桐蔭学園高等学校。高いレベルの環境で再び競技と向き合い、ラグビーの楽しさをあらためて実感した。
大学は青山学院大学へ。強豪の一員ではなく、「下から上位のチームを倒したかった」と別の立場からラグビーをすることを選んだ。その経験が現在のプレーに厚みを与えている。
クリタウォーターガッシュ昭島に加入後、リーグワン初先発は第7節のマツダスカイアクティブズ広島戦。途中で足をつり80分とおして動き続けることはできなかったが、自分の通用する部分を確かめ、試合感覚を積む第一歩となった。続くルリーロ福岡戦ではリーグワン初トライを記録。空いたスペースに走り込みボールを受ける意識は日々の練習で磨いたものだ。積み重ねた動きが結果となり、プレーへの自信も深まった。そして、迎えるヤクルトレビンズ戸田戦。前回対戦はラストワンプレーの末に逆転負けを喫しているだけに、悔しさを糧に次は勝利をつかむ決意だ。
「自分たちのミスを減らせば勝てると思うので、受け身にならず、こちらから仕掛けていきたい」
確実に一歩ずつ階段を上ってきた榎本にとって、いまの目標は明確で、チームをディビジョン2に押し上げること。プノーのような突破力と決定力を目指し、自分のプレーを磨き続けている。無限の可能性を秘めた彼の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
(匂坂俊之)



























