NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第13節
2026年4月26日(日)12:00 AGFフィールド (東京都)
ヤクルトレビンズ戸田 vs クリタウォーターガッシュ昭島
クリタウォーターガッシュ昭島(D3)
「緊張というより、楽しみのほうが強いです」
今季未勝利のヤクルトレビンズ戸田との舞台で、横山伊織はリーグワンのグラウンドに初めて立とうとしている。楽しみの理由は、初先発という事実だけではない。
小学校から大学まで長い時間をともにしてきた先輩・柳田翔吾と、初めてセンターでコンビを組み、リーグワン公式戦のピッチに立てるからだ。奇しくも柳田もまた、2023-24シーズンのD2/D3入替戦第2節・釜石シーウェイブス(当時)戦以来、約2年ぶりの公式戦復帰となる。異なる時間を過ごしてきた二人が、再び同じフィールドで交わるという、ドラマチックな再会だ。
横山にとってこの初先発は、単なる抜擢ではない。けがやコンディションの波、そして巡り合わせの難しさもあり、出場機会から遠ざかった時間もあった。それでも積み重ねてきた日々の先に、ようやくたどり着いた舞台だ。その中で横山に求められる役割は明確だ。派手な突破で試合を決めることではない。ハードワークで動き続け、ラインに関与しながら、数的優位を生み出し、チームを前へ押し出すことにある。
「個で突出して勝負するタイプではないので、とにかく動いて、チームを良くすることが自分の役割だと思っています」
自分の特徴を過不足なく理解した上で、役割を明確にしている。一方の柳田は横山のすごさについてこう話す。
「自分よりフィジカルは絶対強いので、そこはすごいと思いますし、自分にはない強みだと思っています」
互いの長所を認め合う関係は、そのまま役割の分担にもつながっている。「自分はハンドリングが強みなので、お互いの強みを出せたときが12番・13番として良い形になると思いますし、試合展開にもつながると思います。一緒にできることはすごく楽しみですね」。
フィジカルで前へ出る横山と、判断と展開でゲームを整える柳田。長い時間を共有しながら、それぞれ異なる進化を遂げてきた二人が、ようやく同じセンターラインに並ぶ。その瞬間は、劇的な物語というよりも、積み重ねてきた時間が自然にたどり着いた静かな必然なのかもしれない。
(匂坂俊之)



























