NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第14節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月4日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 横浜キヤノンイーグルス
埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)
「積み重ねてきたものを、ここで出したい」。3年ぶりのリーグワン、埼玉パナソニックワイルドナイツの宮川智海(みやかわともひと)選手(©埼玉パナソニックワイルドナイツ)3年ぶりに、その名がコールされる。
リーグワンの舞台に戻ってくるのは、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)の宮川智海だ。
リーグワン初年度の2022年4月。宮川は、自身のリーグワン初出場となった試合中に負傷した。左足首の開放骨折という大けがだった。後日、同じ試合に出場していた仲間から「骨がソックスを突き破っていた」と聞かされたという。そうした後日談でしか状況を知り得なかったのは、本人が激しい痛みに襲われ、ドクターヘリで搬送された記憶さえ曖昧だったからだ。
それでも回復は驚異的だった。わずか2カ月後には自力で歩行。同年のプレーオフトーナメント決勝戦では国立競技場を歩いていたという。そして翌シーズンのチーム始動時には、練習に参加できる状態まで回復していた。
2022-23シーズンでもリーグワンでの出場機会を手にした宮川だったが、その後は時間が空く。背番号入りのファーストジャージーを再び手にするまでに、3年の歳月を要した。
宮川は言う。
「若いころは『どうすれば試合に出られるのか』と、自分にばかり矢印を向けていました。でも、試合に出られない時間を過ごす中で、『チームのために何ができるのか』を考えるようになりました。それが一番の変化でした」
埼玉WKでは今季、試合に出るメンバーを『HEAD(ヘッド)』、ノンメンバーを『HEART(ハート)』と呼ぶ。対戦相手の分析やプレーの再現。HEADが勝つための準備を、裏側から支えるのがHEARTの役割の一つだ。
「試合には出られなくても、HEARTとしてやるべきことをしっかりやる」
個人ファーストからチームファーストへ。その意識の変化は、次第にプレーにも表れていった。
そうして手繰り寄せた、3年ぶりのリーグワンの舞台。30代になって初めてのキャップを迎える。
だからいま、意識するのは対戦相手ではない。同じ『HEART』として苦しさや悔しさを共有してきた仲間たちの存在だ。
本堂杏虎に島根一磨、木原優作。ともに『HEART』で切磋琢磨してきた仲間が、今季リーグワンで結果を残す姿に、強い刺激を受けてきた。
だから次は、自分も。「積み重ねてきたものを、ここで出したい」と言った。
「ダサいところは見せられないですね!」
そう言って見せた笑顔の奥に、覚悟を秘めた。
(原田友莉子)



























