NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月18日(土)14:30 エコパスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ
埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)
額に手ぬぐいを巻き、グラウンドを駆け回る。
埼玉パナソニックワイルドナイツの練習グラウンドでよく見かけるその姿は、マリカ・コロインベテである。
フィジー出身の快足ウインガーは、2021年に来日し5年が経った。この地にも、この文化にもすっかりと馴染んだ。子供たちは地元の小学校や保育園に通い、流暢な日本語を話す。
「私と妻は、子供たちが何をしゃべっているのかまったく分からないんです」と笑った。
「子供たちが、私の日本語の先生です」
前節では5試合ぶりの復帰を果たし、1トライを記録したコロインベテ。
「コンディションも良く、体の状態がしっかり戻った段階で試合に出られたことは良かったと思います。出場できなかった間も、チームメートの準備を手助けすることができました。チームに関わり続けられたこと、支える役割を担えたことに感謝しています」
すっかりとチームマンになった。
そんな彼が、特に目を掛けている存在がいる。ルーキーのモーリス・マークス。南アフリカ出身のウイングだ。
「彼を見ていると若いころの自分を思い出す」というコロインベテは、練習前後にはマークスを車で送迎したり、グラウンドではアドバイスを送ったりと献身的に支える。公私にわたって支えるその姿に「マークスにとっては兄のようですね」と問い掛ければ「いや、お父さんかな」とおどけてみせた。
「現代のラグビーにおいてウイングとは、ただ外で待っていればいいわけではありません。ウイングとしてどう試合に関わるべきか、という点を教えています。彼はとても聞き上手ですし、コーチも私に彼のサポートをさせてくれています。彼はいま、とても順調に成長しており、素晴らしい選手になると思っています」と目を細めた。
週末の試合後には、マークスを自宅に招くこともあるという。フィジーの伝統的な飲み物『カバ』を酌み交わし、食卓を囲む。ラグビーだけでなく、文化や価値観も共有する時間だ。
「これから彼が試合経験を重ねて、どう成長していくのか。本当に楽しみにしています」
熊谷のグラウンドで見られる、手ぬぐい姿のサイクロン。手本を示すように、今日もフィールドを駆け抜ける。
(原田友莉子)



























