NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第11節
2026年4月11日(土)12:00 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs NECグリーンロケッツ東葛
NECグリーンロケッツ東葛(D2)
2022年1月8日。NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)の一員として、菊田圭佑は初めてリーグワンの舞台に立った。その第一歩は、苦い記憶として刻まれている。
「やっぱり1試合目のあの悔しさはずっと残っています」
後半10分からの途中出場。高校、大学と積み上げてきたスクラムには自信があった。
だが現実は違った。
「通用しなくて、コテンパンにやられました」
試合は12対33の敗戦だった。菊田の中に残ったのは、「何もできなかった」という感覚だった。
あれから5シーズンを過ごしてきた。今節の豊田自動織機シャトルズ愛知戦で、菊田はリーグワン50キャップに到達する。その道のりを振り返るとき、菊田の脳裏に強烈に焼き付いているのは、あのデビュー戦の記憶だ。そこで悔しさを味わったからこそ、自己研磨に力を注いできた。
「コーチ陣や土井(貴弘)さんをはじめ、当時の先輩方に教わりながら、新しく積み重ねてこられたと思います」
その積み上げの成果は、数字にも表れている。大学時代は120kgだったベンチプレスは、現在150kgにまで伸びた。強い体を作るために、意識的にウエイトトレーニングを積んできた強靭な体が、5シーズンで50キャップ到達というハイペースを生み、昨季は全試合出場を果たした。そして今季も、ここまで全試合出場を続ける鉄人ぶりを発揮している。
「ちょこちょこ痛いところはあるんですけど(笑)、みんな頑張っていますし、何よりこのチームメートのために体を張りたいという思いがあります」
50キャップの、その先。それを問われると、菊田の視線は未来よりもいまに向く。
「何年後というよりは、今季の残り4試合、GR東葛としてどのように最後を終えるかにフォーカスしていますし、ファンのみなさんや地域の方々に恩を返せたらいい。良いプレーを見せたい」
直近2試合はホストゲームで連敗を喫した。この2試合、後半から出場した菊田は、勝てる流れをつかみながらも、勝ち切れなかったことへの悔しさを抱えている。
ただ、菊田はかつて味わったデビュー戦の悔しさを成長へとつなげてきた。直近2試合で味わった悔しさも消えてはいない。
だが、それは菊田が50キャップのその先に進むための原動力になる。
(鈴木潤)



























