2026.05.01[GR東葛]交差する自分とチームの節目。勝利でこの通過点に意味を刻む

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第13節
2026年5月2日(土)14:30 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs 花園近鉄ライナーズ

NECグリーンロケッツ東葛(D2)

NECグリーンロケッツ東葛の後藤輝也選手

今節、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)は花園近鉄ライナーズを柏の葉公園総合競技場に迎える。この一戦は、ただのホストゲームではない。来季からJR東日本へ譲渡されることが決まっている中、今節は“NECグリーンロケッツ東葛”として戦う最後のホストゲームとなるのだ。そしてもう一つ、チームにとって特別な意味をもつ節目がある。

後藤輝也、公式戦通算100キャップ到達。

後藤がここまで積み上げてきた数字は、偶然ではない。現在、ディビジョン2のトライランキングで2位タイの9トライを記録しており、前節の日本製鉄釜石シーウェイブス戦ではハットトリックを達成するなど、その得点感覚はいまもなお鋭さを増している。

この試合、チームにとっても後藤選手にとっても大きな節目となる

ただ、本人はその節目をあくまで自然体で受け止めている。

「気づいたら100キャップという感じでした。届かないかなと思っていたし、けがもあって、今季はこんなに試合に出られると思っていなかったので。でも“NEC”の間に100キャップに届いたのはすごくうれしいです」

後藤のプレーの本質は“攻め”にある。トライゲッターとしての嗅覚はもちろんだが、それはアタックに限らない。

「ディフェンスでも攻めることは意識しています。受けに回ると体が大きくない自分にとっては厳しくなるので、先に有利な位置を取りにいくことを考えています」

体のサイズに頼らず、ポジショニングと判断で勝負する。そのスタイルが、数々の鮮やかなトライを生み出してきた。華麗に、そしてアクロバティックに。後藤が見せるライン際でのアクロバティックなトライも、単に身体能力だけに委ねたものではない。

「ラインのギリギリを狙うとタッチラインから押し出されてしまうから、気持ちとして1mちょっとぐらい内側を狙って飛ぶと、相手に押されながらちょうどギリギリでグラウンディングできます」

そう話すとおり、相手のスピードや力の掛かる方向を瞬時に読み切り、グラウンディングまでの軌道を描く。すべては一瞬の判断の中で完結している。

そして、100キャップに至る道のりを問うと、後藤はこう答えた。

「チームとして結果が出なかった時期が一番キツかったです。何をやってもうまくいかない感じで、丸々2年間勝てなかったので」

ただ、勝てない時間を経験したからこそ、いまの冷静さがある。苦しい状況においても左右されないメンタリティーは、この100キャップの中で確実に培われたものだ。

迎える今節、“NECグリーンロケッツ東葛”として最後のホストゲームにして、自身の100キャップという節目でもある。だが、後藤の視線はあくまでチームに向く。

「とにかく最後は勝ちにいくことが一番です。チームが勝てるように。やっぱり勝つことが楽しいので」

個人の記録よりも、チームの勝利。そのシンプルな言葉に、トライゲッターとして、そしてチームの一員としての在り方が表れている。

節目は、通過点に過ぎない。だが、その節目を勝利で飾ることには意味がある。100キャップで積み上げてきた力を結果で示すために、後藤は“NECグリーンロケッツ東葛”を押し上げる。

(鈴木潤)

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