NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第15節
2026年5月10日(日)13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
中国電力レッドレグリオンズ vs クリタウォーターガッシュ昭島
中国電力レッドレグリオンズ(D3)
「一瞬一瞬を心から楽しむこと」。エドワード・カークが大事にしていることだ。
今季限りで中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)を退団することが決まった。先月の退団発表後、大きな反響があったというオーストラリア出身の34歳は、残りの試合に向けて熱を込めていた。
「最後までみんなとのプレーを楽しみたいし、もし今後プレーを続けられないことになったら、これがキャリア最後(の試合)になるから、自分らしくアグレッシブにプレーしてラグビーを楽しみたい」
どんなときも楽しむ姿勢を忘れなかった。なぜなら「いつ終わりがくるか分からないから」と言う。いまも現役を続ける意欲は高いが、同時にキャリアの終わりが近いことも自覚している。
「ラグビーは本当に独特でいつも仲間と一緒に何かをしている。でも、その生活が終わると、すごく静かになってラグビーとは真逆の人生が始まる。だから、夕食でもコーヒーでも、チーム練習でもウェイトトレーニングでも、何であれいまを楽しむんだ。みんなも知っているとおり、僕は静かなタイプじゃないからね」
過去には膝の大けがで楽しめない時期もあった。復帰まで2年が掛かり、引退の2文字が頭に浮かんだこともある。だからこそ、「どんな小さな瞬間もすべて楽しもうと心掛けてきた」。
「17歳のころはプロ生活が『なんて素晴らしいものだ』と思っていたのに、いまや34歳で終わりが近づいている。本当にあっという間に過ぎ去ってしまう。だから、若い選手たちにはいつも『起き上がるのがつらい日もあるし、体が痛くて練習に行きたくない日もあるだろうけど、すべての瞬間を楽しめ』とアドバイスしているよ」
5月10日、カークは今季最終節のクリタウォーターガッシュ昭島戦で中国RRでのラストゲームに臨む。前節欠場を強いられた耳の負傷も順調に治り、最後のホストゲームでスタメンに復帰した。
「不思議な気持ちだけど、同時にワクワクもしている。いまはトレーニングを楽しみ、仲間と楽しく過ごし、試合で思いっきり楽しむことに集中している。終わってしまうことについては考えないようにして、いま、この瞬間をただ生きたいんだ」
平日には、いつものように仲間と一緒に汗を流し、ジムでふざけて怒鳴り散らし、夕食で冗談を言い合う。週末になれば、いつものようにナンバーエイトのジャージーに袖を通し、アグレッシブに戦い、ラグビーを楽しむ。ラストゲームでもそれは変わらない。初の外国籍選手として5シーズンにわたってチームを支えてきたカークの楽しむ姿は、中国RRの歴史に刻まれている。
「毎日楽しんできたから、もちろんそのときが来たら悲しい。でも、『終わってしまうことを悲しむのではなく、これまであったことを喜ぼう』。それが僕のモットーだ」
(湊昂大)



























