NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第3節
2025年1月11日(土)13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 57-13 クリタウォーターガッシュ昭島
外国人選手が増えたからこそ。3連勝につながったコミュニケーションと一体感
今季最初のホストゲームに臨んだマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)は、クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)に57対13で勝利して開幕3連勝を飾った。
SA広島強し。そんなインパクトを残す80分だった。
前節から先発5選手を変更。芦田朋輝キャプテンと開幕から充実したプレーを見せたジャクソン・ピューが欠場してもチーム力が落ちなかったところにSA広島の充実感がにじみ出る。
「今季はスタッフも含めて外国人が増えましたけど、だからこそ本当にコミュニケーションがすごく増えたので、自分たちのやろうとするラグビーが統一されている。この一体感がチームのいいところだと思います」
今季初先発となった佐藤羅雲が試合前にチームの良いところをこう語っていたが、第3節もその良いところがそのままグラウンド上で表現できたと言っていいだろう。
力強く前へ出た加藤滉紫が前半2分にトライ。その流れでリードした前半は、相手に押される時間帯もあった。それでもしっかりとコミュニケーションを取って試合を進められるから試合が崩れない。
同17分にはレオ・ゴードンにトライを許して1点差に迫られたが、その5分後にラインアウトから武田知大のトライで突き放すと、同26分に間隙を突いて嘉納一千がトライ。リードを広げて前半を折り返すと、後半はしっかり修正して相手に付け入るスキを見せずに試合を運んでいった。
大勝した開幕戦の“広島ダービー”も、後半に入ると自分たちのペースで試合を進められない時間帯があった。第2節の狭山セコムラガッツ戦は立ち上がりからリードを広げたが、スクラムが安定せずペースを崩して逆転を許す苦しい展開になった。それでも一体感を損なうことなく戦い抜いて連勝をつかんだ。SA広島は自信をどんどん蓄えている。
選手個々を見ても充実感が漂う。外国人選手たちの状態が良いフォワード陣の中でも、ベテランや若手も存在感を示している。バックス陣ではルーキーたちがフレッシュな風を吹かせていて、﨑口銀二朗、亀井康平、中村悠人たち中軸を担う選手も躍動している。
一体感をもって前進しているSA広島は次週、ヤクルトレビンズ戸田をBalcom BMW Stadiumに迎えて開幕4連勝を目指していく。
(寺田弘幸)
マツダスカイアクティブズ広島
マツダスカイアクティブズ広島
ダミアン・カウラナ ヘッドコーチ
「前半と後半はまったく違う試合のようでした。前半はクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)が大きな圧力を掛けてきました。前半にはいろいろな改善点があった中で、後半はそこを直して、ディフェンスが強くなってきたので、それはうまくいったと思います」
マツダスカイアクティブズ広島
テヴィン・フェリス ゲームキャプテン
「ヘッドコーチが話したように前半のスタートは良かったと思うのですが、WG昭島が強くプレッシャーを掛けてきました。ハーフタイムにその部分を修正したことで、結果として後半はうまくいきました。今季初めて出場する選手がいましたが、その選手が全力を出していたことも感じ取れました。良い部分としては、ゲームメーカーとして若い10番(嘉納一千)がうまくプレーできたと思います。正しいエリアにゲームメークしてくれたと思いますが、でも、チームとしてのスキルの部分には改善点があります」
クリタウォーターガッシュ昭島
クリタウォーターガッシュ昭島
ワイクリフ・パールー ヘッドコーチ
「一番良い準備ができたわけではなかった。選手が足りない部分はあったが、選手たちは全力を尽くしてくれました。リザーブにカバーがいない状況で80分プレーしないといけない状況もありました。6番の選手(井口龍太郎)は今季初めてプレーする選手でしたが、努力を見せてくれましたし、チームして見せた姿勢については感謝したいです。一方、ゲームプランの遂行の部分が勝敗を分けたと思います。ターンオーバーなどからピンチが多くありました。マツダスカイアクティブズ広島さんのようなアタックの強い相手に対して、プレッシャーを掛けられた中でディフェンスをすると難しくなります。この試合から学ぶことはまだまだありますし、学ぶべきことを学んで、次に進んでいきたいと思います」
クリタウォーターガッシュ昭島
中尾泰星キャプテン
「今日の試合、ヘッドコーチも話したようにメンバーのところでもキツい状況がありましたが、選手としては誇りをもってコンタクトやブレイクダウン、ボールキャリーのところで引かずにいこうと伝えていましたし、前半はいい形で目指してきた形ができたと思います。後半、徐々に疲れてきた中で相手のプレッシャーに押されて、ミスが目立ち、勢いがなくなってしまいました。来週も試合がありますし、長いシーズンを戦う中で厳しい状況にありますが、今日に関しても戦うところは戦えたと思うので、下を向かずに前向きに準備していきたいと思います」