2025.04.04[トヨタV] 苦しみながらたどり着いた100キャップ。元日本代表戦士はなお学び、アップデートする

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第14節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年4月5日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs トヨタヴェルブリッツ

トヨタヴェルブリッツ(D1 カンファレンスB)

100試合出場の節目を迎えるトヨタヴェルブリッツの茂野海人選手

前節、横浜キヤノンイーグルスに勝利し、順位を10位に上げたトヨタヴェルブリッツ。プレーオフトーナメントに進出できる6位との勝ち点差を6に縮めた。今節はさらに上位の埼玉パナソニックワイルドナイツに挑むビジターゲームだが、ここで勝ち点をどれだけ上積みできるかで、残り試合の展望が変わりそうだ。

この重要な一戦で通算100キャップを刻む予定の選手がいる。2019年のラグビーワールドカップ日本大会で日本代表に選出された経験を持つ茂野海人だ。1990年生まれの大ベテランで、2013年にNECグリーンロケッツ(当時)に入団。同年11月に初キャップを刻むと、2017年にトヨタ自動車ヴェルブリッツ(当時)に移籍した。

当時のルールで1年間公式戦に出場できない期間があったことや、けがや強力なライバルの登場があるなど、苦しい思いをしながらたどり着いた100キャップだが、「気が付けば100ですね」と茂野は一笑に付す。

「1年間出場できなかったのは残念でしたけど、出られない中で自分がどうやってチームに良い影響を与えるのか学べた1年でしたし、これまで苦しかったのはオフの走り込みとか練習だけで(笑)。過去のことは変えられないし、あまり先のことを気にせず、いまに集中したいと思っています」

苦しかったこともすべて自分にとってプラスのエネルギーに変換しているというベテランにとって、いま刺激になっているのはアーリーエントリーながら同じグラウンドに立つ小村真也の存在だ。

「小村はしっかりコールをしてくれるので、僕としてはボールに集中できますし、本当によく喋るようにしています。僕の方がかなり年上ですけど、小村がどう思っているのかしっかり聞いて、その新しい視点を取り入れることも大事なので」

キャリアを重ねると「自分はこうだから」と保守的になりがちだが、新しい情報を柔軟にアップデートできるところが、長く活躍できている秘訣なのかもしれない。

(斎藤孝一)

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