NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年4月13日(日)14:30 ゼットエーオリプリスタジアム (千葉県)
リコーブラックラムズ東京 vs トヨタヴェルブリッツ
トヨタヴェルブリッツ(D1 カンファレンスB)

ディビジョン1は残り4節。現在10位と苦しいシーズンを送っているトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)は、D1/D2入替戦回避を目指し9位のリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)と対戦する。
望んでいたプレーオフトーナメント進出とは真逆の状況になってしまったトヨタVだが、この試合でようやく頼りになるキャプテンが帰ってくる。トヨタVの象徴・姫野和樹。第4節BR東京戦の後半36分にハムストリングを負傷し、およそ3カ月間グラウンドから離れていた。
「グラウンドに立って自分の情熱をみんなに見せることが、自分のリーダーシップの発揮の仕方ですけど、チームが苦しい状況に陥っていたのに助けてあげられなくて、すごくもどかしさを感じながら耐え忍んだ時間でした」と、姫野は振り返る。
ただ、直接相手と対峙できなくても、チームに対して何ができるのかを常に考え、つらいリハビリと並行しながら何かしら動いてきた。試合会場ではスティーブ・ハンセン ヘッドコーチ/D.O.R.らとともにスタンド上段からチームを見守り、時には『WATER』のビブスを付けてグラウンドレベルでサポート。練習では体をイチから鍛え直し、マインドセットも整ったという。
そして、姫野が欠場している間、トヨタVのバックローには大きな変化があった。ルーキーの奥井章仁やアーリーエントリーの青木恵斗が台頭。帝京大学の後輩たちの溌剌としたプレーに、姫野も当然刺激を受けている。
「若い選手がチャンスを得て活躍するのは素晴らしいことだし、競争は僕としても大歓迎です。僕も長い間競争社会で生きてきて、それが選手を育てるということもよく知っています。彼らと一緒に切磋琢磨することで、チームを底上げできればいいし、何より若い選手と競争できることは楽しいんですよね」
奥井や青木には今後もその実力を表現していって、「日本代表に選ばれるようになってほしい」という姫野。そして「6番、7番、8番のバックロー全員が日本人選手というのも夢じゃないですし、そうなればトヨタVは、すごくユニークなチームになりますね」と、若手のさらなる成長に期待している。
(斎藤孝一)